折角産まれてきた犬猫の殺処分は、減少してきたと雖も、年間三万頭にも及んでいます。
当院は、一般診療とは別に、殺処分となる不幸な犬を出さない最も有効な手段として、ペットとして飼う犬は狂犬病ワクチン接種と並んで避妊、去勢手術は必須との考えが常識化する時代の到来を目指して、その啓蒙に努めると共に、避妊、去勢手術に力を注ぐことを経営理念としています。
飼い主のいない猫のTNR活動について
どうあい沼津動物病院では、飼い主のいない猫の避妊・去勢手術に対応しています。
TNR活動とは、飼い主のいない猫を
T(Trap)捕獲し・N(Neuter)避妊去勢手術をし・R(Return)元の場所に戻す取組みです。この活動により、飼い主のいない猫の繁殖によるむやみな増加をおさえる効果があるとされています。
当院ではこのTNR活動に賛同し、協力動物病院として登録しています。
事前に電話でお問合せ下さい。
どうあい沼津動物病院 TEL:055-943-9911
※猫の避妊去勢手術のご予約・ご相談については、毎週火曜日、木曜日、土曜日の16:00~の
診療 及び、ご予約の相談を受けております。
また沼津市では、不妊去勢手術の費用の一部を、予算の範囲内で補助して下さいます。
補助金に関する詳細、お問い合わせは
沼津市役所環境政策課 (TEL:055-943-474)までお願いします。
その他近隣市町でもTNR活動の補助金交付を行っております。詳しくは各自治体にお問合せ下さい。
MMD療法のご紹介
皮膚のかゆみ、炎症、黒ずみ等でお悩みの飼い主さんへ
皮膚のトラブルは原因が多岐にわたるものが多く、なかなか症状が改善しにくい場合があります。
MMD療法は、皮膚が黒く変色したり、厚く角質化している、独特の臭いがあるワンちゃんの症状を抑える治療法です。外用抗菌・抗炎症薬塗布+抗真菌薬浴+保湿をセットで行うことで慢性皮膚炎に効果を発揮します。
<メリット>
・長期服用が心配な内服のステロイドを服用せず、外用ステロイドを効果的に使います。
・掻き続けて分厚くなった皮膚の厚みを軽減します。
・シャンプーと薬浴を同時に行うことで皮膚に薬剤の効果が届きます。
・シャンプー後の保湿によって、皮膚に必要な栄養成分が皮膚の内部へとすみやかに浸透します。
<注意>
薬剤が浸透しやすくするため、患部の剃毛を行います。
薬剤の浸透やシャンプーなどの時間が必要なため、午前中にお預かりし、夕方お迎えに来ていただきます。
その後、症状の程度により1~2週間の間隔をあけて継続する事をおすすめします。
皮膚病の治療には時間がかかるものです。皮膚の状態を改善しつつ 原因となりうる
要因を一つずつ取り除いていき、いい状態を保てるように経過観察が必要となります。
<実施例>
下記写真左:治療前
下記写真右:MMD療法を4回実施後
左:慢性皮膚炎により、皮膚が黒く変色するとともに厚く乾燥している。
皮脂に独特の臭気あり。強く感じられる。
患部をかく動作を常にしている。一晩で血まみれになるほどかいてしまう事もある。
かゆみでぐっすり眠れていない。
フードはアレルギーの原因となりにくい新奇たんぱく質のものを与えている。
右:MMD療法を4回(2回目:1週後、3回目:2週後、4回目:2週後)実施した状態。
皮膚の黒ずみはかなり減少している。
独特の臭いは感じられないレベルになった。
かゆみが低減した様子で、落ち着いて寝ていることが増えたとのこと。
お飼い主様のコメント
今までステロイドや免疫抑制剤、アポキル、サプリメントと色々試しました。
多少の改善がみられても 季節の変わり目などですぐ元に戻ってしまいました。
毛を刈ることに抵抗はありましたが、2回目の処置のあとから 夜かゆがることが減りぐっすり眠るようになりました。独特のニオイがなくなったのも嬉しい変化です。
詳しくは当病院スタッフ迄お問い合わせ下さい。
どうあい沼津動物病院 TEL:055-943-9911